なみうちぎわで、おにごっこ

知的境界域(ボーダーライン)の子どもとの日常を綴ります

これまでのこと②

入学前準備

やっと、対処しなくてはならない問題がある(らしい)ことに気づき、試行錯誤が始まった。

発達検査を受け、WISCⅣでの全検査IQ 76との診断を受ける。

ははあ~…と、いったものの、その数字をみても、所見を読んでも、その時点ではコトの本質はよくわからなかった。

 

なぜかというと、検査結果には具体的な困り事の事例が書いてあるわけではなく、「このような傾向があります」というのがボンヤリ表現されているだけ。

例えば「一定のルールに従って物事を組立て、考えるのが苦手なことがある」といわれても、それが学習や日常生活にどう影響してくるのか、具体例が思いつかなかったのだ。

 

それでも、親として何か今できることはないのかと、一応、右往左往をしてみた。

 

リーフ(LITALICO)体験学習

発達障害児向けの塾を展開しているleaf(現LITALICO )。パンフレットを取り寄せ、体験学習に参加

 

教室にはいると、独特の雰囲気の、薄暗い間接照明の待合室になっていた。パソコンが何台も置いてあり、親御さんはモニターを通じて、別室で勉強するお子さんの様子を観察できるようだった。

実際に授業を受ける教室は、明るい照明の、窓のない狭めの部屋。 若い、20代と思われる女性の先生とマンツーマンの授業。好きな食べ物や、好きな遊びを自分の言葉で説明する、といった対話形式の授業を一時間ほどやって終了だったとおもう。あまり覚えていないけど。

 

しかし、先に書いたように具体的な困り事がはっきりしないこの段階のわたしたちには、塾の「体験」は無意味だった。良いも悪いも判断がつかない。。高い授業料や、電車を乗り継いで通わねばならないことを考えると、入塾させる決心はつかなかった。